抱っこ紐のバックル外し問題について(4)

前回の続きです。


対策3:アウターで隠す

アウター着ていれば背中のバックルは隠れますから、そうすれば容易に外されなくなるという対策ですね。

確かにその通りだと思います。

でも、やはりこの対策にも問題点があります。




問題点その1【夏は無理】

日本の夏は暑いです。クッソ暑いです。

夏は絶対無理です。上着なんて来たら熱中症で倒れちゃいます。




問題点その2【適切なアウターが必要】

夏にアウターを着るというのは無理ですが、冬なら話は別です。

ただし、抱っこ紐の上から着用できるアウターは限られています。

抱っこ紐の肉厚なショルダーハーネスごと着用できるほどのゆとりがあるアウターでないと、なかなか着られません。

アームホール(肩・ワキの袖付け線)が狭いものや、タイトなものはまず無理なので、ビッグサイズorビッグシルエットのアウター、とりわけドロップショルダーのものが必要になります。

セットインスリーブではなくドルマンスリーブなどで、肩まわり、ワキのあたりに広いゆとりがあるアウターが必要になるでしょう。

ちなみに、特にゆったり感の無い、普通のアウターを無理矢理着ると…

肩ぱっつぱつになります。

しかもワキもめっちゃ狭くてギチギチなので、腕の動きまで制限されてしまうことも。

つかめっちゃイカリ肩。80年代の肩パッドみたくなっちゃいます。平〇ノラみたいな。

ようするに、抱っこ紐+「普通のアウター」の組み合わせはあまりオススメできません。

やはりアームホールにはゆとりが必要になります。


では、ゆとりは無くともよく伸びる素材だったらどうでしょうか?

ニットなど、伸びてフィットし、あまり動きを制限しないものならどうでしょう。

例えば春や秋に着られる薄手のカーディガンなどですね。

結論から言うと、それももちろん問題があります。

無意味。

無意味です。意味ないです。薄手がゆえにバックルの位置丸わかり。

というか薄手がゆえにそのまま服の上から外されちゃいます。

服の上からブラホックを外すことだって可能なのですから、抱っこ紐のバックルなんてなおさら簡単に外されてしまうことでしょう。

というわけで、カーディガン等の薄手のアウターでバックルを防御する案もまた却下です。


というか、逆に厚手のアウターであっても、ゆったりサイズのものを持っていない場合は、普通のアウターを無理矢理着るか、あるいは新たに購入するか…という選択になるかと思います。

でも、いつものアウターでぱっつぱつな状態に耐えるのも、わざわざ新しいアウターを買うのも、どちらもあまり気が進みませんよね。

そもそも、夏はどうするのかという問題も、アウター案には残されたままです。

従って、薄手か厚手かに関係なく、アウターでバックルを隠す案は、完璧な解決策とは言えない、という結論に至りました。


【つばめ東京momの新商品開発課題】

・使用する季節を問わないこと。

・衣服に干渉せずに安全確保できること。

・新たな購入品が不要であること。



抱っこ紐のバックル外し問題について(5)へ続きます。

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